IHヒーターについての
キッチンのIHヒーターの取扱説明書には「磁石にくっつく鍋なら使える」と記述されているものもあります。
しかし、磁石にはくっつかないステンレス製のやかんも使用できたりします。
これは一体どうなっているのでしょうか?
IHヒーターは、次のような順番で発熱する仕組みとなっています。
①電磁発生コイルに電気を流すことで磁力線が発生する
↓
②磁力線を出すコイルに鉄鋼(つまり磁石にくっつく金属)を近づけ、過電流を発生させる
↓
③過電流が金属の中を流れようとして、抵抗熱が発生する
↓
④この熱でそのものが発熱し、中のものを温める
ですので、鉄のように電気が流れにくい金属であればあるほど効率よく発熱する仕組みとなっています。
しかし、その鍋がどんな金属で作られているか?一見して分かる人は少数派と言えるでしょう。
そこで誰にでもわかりやすく「磁石にくっつく鍋なら使用できる」という表現をしているわけです。
ステンレスは、鉄にニッケルやクロムを加えてサビないようにした合金です。
配合の割合によって磁石にくっついたり、つかなかったりします。
ちなみに、コンビニなどで売られているアルミ箔の鍋に入った鍋焼きうどんをIHヒーターにのせて熱すると、どうなるでしょうか。
アルミは磁石にはくっつきませんよね。
つまり、ちゃんとしたアルミ鍋だと発熱しませんが、このアルミ箔鍋だと
あまりにも薄いために、電気抵抗が大きくなって発熱してしまうのです。
アルミ箔鍋のうどんは、IHヒーターでの加熱は厳禁です。
危険ですのでやめておきましょうね。
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